今日の一枚 (2013 9/10~9/19)

またしてもかなりひさしぶりの「今日の一枚」です。
前回の記事から1ヶ月以上も経ってしまってますね;

前回は60年代のバンドを中心に聴いていましたが、
今回は80年代のハードコア系バンドとなっています。

パンクが70年代後半にイギリスで大きな流行となった後、
より実験的な方向を目指してポストパンクに移行するバンドと、
より直線的な攻撃性を目指してハードコアやストリートパンクに
移行するバンドと、大まかに分けて2つの方向性が生まれました。

より直線的な路線を目指したハードコアパンクでしたが、
時間が経つにつれ、ポストパンクとはまた違った形で
新しい音楽性を構築しようという動きが増えてきます。

このハードコアパンク勢の動きとポストパンクの動きが
並行する形でオルタナティブロックへ繋がるわけですが、
今回のその動きに着目してみようと思ったわけです。

9/10~9/12
Husker Du "Land Speed Record" (1982-1stLive)
Husker Du "Everything Falls Apart" (1983.1-1st)
Husker Du "Metal Circus" (1983.10-1stEP)
Husker Du "Zen Arcade" (1984-2nd)
Husker Du "New Day Rising" (1985.1-3rd)
Husker Du "Flip Your Wig" (1985.9-4th)
Husker Du "Candy Apple Grey" (1986-5th)
Husker Du "Warehouse: Songs and Stories" (1987-6th)
[Hardcore Punk / Alternative Rock]

1stの時期までは極めて直線的なハードコアでした。

しかし、2ndや3rdになるにつれて徐々に変化が出てきます。

初期に比べてややテンポが落ち、激しいサウンドの中に
透明感のあるメロディを乗せる試みが増えていきます。

これがPixies、さらにNirvana, The Lemonheadsなどの
90年代のバンドに大きな影響を与えていくことになります。

そしてHusker Duのボブ・モールド自身もSugarへ移行し、
Husker Duで構築した要素をさらに推し進めていきます。

こうして全作品を通して聴くとその変化がより顕著に見えます。
特に2nd~3rd~4thあたりの変化が非常に面白いですね。

9/12~9/14
The Replacements "The Replacements Stink" (1982-EP)
The Replacements "Sorry Ma, Forgot to Take Out the Trash" (1984-1st)
The Replacements "Hootenanny" (1983-2nd)
The Replacements "Let It Be" (1984-3rd)
The Replacements "Tim" (1985-4th)
The Replacements "Pleased To Meet Me" (1987-5th)
The Replacements "Don't Tell A Soul" (1989-6th)
The Replacements "All Shook Down" (1990-7th)
[Punk / Hardcore Punk / Alternative Rock]

パンクにオーガニックな温かい感覚を大きく持ち込んだバンドです。

90年代にはパンクを経由しつつもどこか素朴で
オーガニックな感覚を持ったバンドが多くいましたが、
R.E.M.と並ぶその路線のルーツ的存在と言っていいでしょう。

The Goo Goo Dollsなんてまさしくその代表と言えますし、
The Lemonheadsも大きな影響を受けてると言えるでしょうね。

このバンドはハードコアというほど高速ではなかったですが、
やはりアルバムを重ねるごとに攻撃性が徐々に薄まって、
その温かみのある感覚が強まってくるのが印象的ですね。

9/14~9/16
Minutemen "Paranoid Time" (1980-1stEP)
Minutemen "The Punch Line" (1981-1st)
Minutemen "Joy" (1981.8-2ndEP)
Minutemen "Bean-Spill" (1982-3rdEP)
Minutemen "What Makes a Man Start Fires?" (1983.1-2nd)
Minutemen "Buzz or Howl Under the Influence of Heat" (1983-4thEP)
Minutemen "Double Nickels on the Dime" (1984.7-3rd)
Minutemen "The Politics of Time" (1984-Comp.)
Minutemen "Tour-Spiel" (1984-CoverEP)
Minutemen "Project: Mersh" (1985-5thEP)
Minutemen "3-Way Tie (For Last)" (1985.12-4th)
[Hardcore Punk / Alternative Rock]

このバンドは先の2つのバンドとは大きく路線が異なります。

ハードコアパンクを基盤にファンクをはじめとして
様々な要素を取り込む実験性の強いタイプのバンドです。

初期の頃は「奇妙なハードコア」といった感じですが、
アルバムを重ねるにつれ各要素の合わさり具合が絶妙になり、
ボーダーレスなオルタナとしての完成度が高まっていきます。

Jane's Addictionのルーツとして挙げられることも多いですし、
80年代中期からのファンク色の強いバンドの台頭にも
少なからず影響を与えたのではないかと思われますね。

9/16~9/19
Bad Brains "Pay to Cum 1979-1981" (2006-Demo Bootleg)
Bad Brains S/T (1982-1st)
Bad Brains "Rock for Light" (1983-2nd)
Bad Brains "I Against I" (1986-3rd)
Bad Brains "Quickness" (1989-4th)
Bad Brains "Rise" (1993-5th)
Bad Brains "God of Love" (1995-6th)
Bad Brains "I & I Survived" (2002-7th)
Bad Brains "Build a Nation" (2007-8th)
Bad Brains "Black Dots" (1996-Comp.)
Bad Brains "Banned in D.C." (2003-Comp.)
[Hardcore Punk / Funk Metal]

ハードコア+ファンクという流れでBad Brainsもいきました。

しかしながら、Minutemenとはまた大きく違っています。

Minutemenがパンクを軸に様々な要素を取り込んだのに対し、
Bad Brainsはもともと黒人系のバンドだったこともあって、
ベースにファンクやレゲエの要素が強くあったのですよね。

それが自然と湧き上がって取り込まれているという感覚です。

また、3rdあたりになるとメタルの要素も強まってきて、
ファンク+メタルの先駆者としての顔も強く見えてきます。

Living Colourや24-7 Spyzなどに与えた影響も大きいでしょうね。

こうしていろいろなハードコアバンドの作品を通して聴いてみると、
オルタナロックがどのように形成されたのかも見えてきますね。

[今回のYoutube]
今回はHusker Duの3rdアルバム"New Day Rising"に
収録されている"I Apologize"を選びました。

この"New Day Rising"は彼らが直線的なハードコアから、
透明感のあるメロディを重ねるスタイルへと変わっていく
その変化の中間点の切り取ったような作品となっています。

そのため彼らの作品の中でも非常に評価が高いです。

この曲は既にそのメロディセンスが光っていて、
彼ららしいパンキッシュな攻撃性を持ちながらも、
後のSugarに通じるスタイルを見ることができます。

Husker Du "I Apologize" (1985) [Hardcore Punk / Alternative Rock]
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テーマ : 洋楽ロック | ジャンル : 音楽

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